福音による和解委員会では、礼拝において、その信仰が受け継がれるために、戦争責任告白をもとにした祈りの言葉を編みました。弾圧記念日や終戦記念日など、平和を重んじる暦に、会衆が共に祈るための祈祷文です。カッコ内には、「今、弾圧記念礼拝式の時」「今、終戦記念日の時」など、暦や行事などに合わせて言葉を加えてください。
戦争責任告白は、多くのメッセージを含み、それをもとにした祈りも、多様であって良いと思いますが、和解委員会による一つの祈りとして紹介いたします。各地の教会でも、祈りを共にして頂ければ、幸いです。
戦争責任告白に生きる祈り
導き手なる主よ、かつて私たちは、戦争責任に思いを馳せ、自らの過ちを言い表しました。今、( ~の時)、悔い改めを深めさせてください。
あなたよりも、他のものに信頼した罪を、あなたに与えられた兄弟姉妹をないがしろにした罪を、隣人や近隣諸国の人々にした痛ましい過ちを、それらの罪に気づこうとしなかった罪深さを。
贖い主よ、あなたは私たちの罪のために十字架にかかられました。十字架の恵みによって、私たちを贖ってください。
きよめ主よ、十字架の血潮によって、私たちの良心と行為とをきよめ、私たちの教会を世から分かちきよめてください。
癒し主よ、この身と心、教会とこの国とを癒してください。戦前から今日にまで及ぶ、世界のひずみを癒してください。
王なる主よ、あなたが再び来られる時まで、天を見上げ、時代を見極め、神との和解、隣人との和解の福音に、私たちを真実に生かしてください。
私たちの主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン