主の御前にひれ伏すクリスマス
彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。
クリスマス。Christ(キリスト)と mass(ミサ:礼拝)が合わさった言葉です。本当のクリスマスとは、イエスさまの降誕をお祝いすると同時に、主の御前にひれ伏して、主を礼拝する日なのだと思わされます。
イエスさまがベツレヘムでお生まれになった頃、東方から博士たちがエルサレムにやって来ました。「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちは東方でその方の星を見たので、拝みに来ました」。ベツレヘムに生まれた幼子の場所に辿り着いた博士たちは、幼子の前にひれ伏し、拝み、持ってきた宝の箱を開けました。中には黄金と乳香と没薬が入っていました。これらはみな、死んだ時に必要なものばかりです。幼子は、生まれたその瞬間から、十字架への道を歩き始めることが神さまによって定められていました。驚くべき主権者、力ある神、永遠の父、平和の君。幼子には多くの呼び名がありましたが、このお方は私たちを救いに導いてくださるお方、キリスト・イエスでありました。
博士たちは、星に導かれ、幼子のいる場所に着いたとき、喜びに溢れた、と書かれています。私たちも、この幼子、救い主のもとに導かれるまでに、博士たちのように長い道のりを要するかもしれません。けれど、幼子に見えたとき、私たちの心にも喜びが溢れ、救い主の前にかしこむのです。どのような喜びであるのか、知りたいとは思わないでしょうか。クリスマスは教会で。喜びに溢れて主を拝む、そんな礼拝を教会であなたも。
言葉に出来ないほどの贈り物
私が小学5年生のとき、クリスマスが近づいたある日、関東にある教会から大きな段ボール箱が届きました。「佐藤先生ご家族へ」という手紙が添えてあったその箱には、献金とともに、私たち家族への贈り物がたくさん詰まっていました。衣類や雑貨をはじめ、子どもたちのためのお菓子も入っていました。私たちの教会が経済的に苦しんでいることを、その教会の牧師から聞いた女性会の方々が、「佐藤先生ご家族に贈り物をしよう」と呼びかけて集めたものを送ってくださったのです。大きな教会であっても、まだまだどこの教会も決して豊かではなかった時代のこと、それほど高価なものは入っていなかったと思います。
しかし、私にはその段ボール箱が宝の箱のように思えました。遠く離れた関東の教会の方々が、九州の小さな教会の、貧しい牧師家族のことを心にかけてくださっていたことが、 子どもながらにとても嬉しく、心が温かくなる贈り物でした。パウロはコリント教会への手紙の中で、飢饉のために苦しんでいたエルサレム教会を援助するようにと呼びかける中で、神が私たちに与えてくださったかけがえのない贈り物、あのクリスマスの出来事に思いを巡らします。
「あなたがたは私たちの主イエス・キリストの恵みを知っています。すなわち、主は富んでいたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、主の貧しさによって、あなたがたが豊かになるためでした。」(Ⅱコリント8:9)
神が人となってこの世に降り、私たちを豊かにするために、十字架の死に至るまで貧しくなってくださった、このクリスマスの贈り物は、まさに言葉では言い尽くせないほどの贈り物ではないでしょうか。私たちにできることは、心から神に感謝することでしょう。
クリスマスを前にして、言葉に出来ないほどの神の贈り物に対して、私たちの内から感謝の思いが満ち溢れますように。
今の時を生かして
「新たな宣教と教会形成をめざして」という年間標語にしたがって、本紙に寄稿してくださっている教区長メッセージ、信徒の証しに、私も一人の牧師として大いに励まされています。この年間のテーマは、教会においての取り組みと共に、一人ひとりの取り組みでもあります。そこで、私個人の宣教の取り組みについて紹介してみたいと思います。
今年5月のゴールデンウィークにチャーチ・オブ・ゴッドの聖会に招かれ、山形県酒田市に行ってきたのですが、近くに在住する中学時代の恩師が、聖会の会場となった酒田キリスト教会に来てくださいました。私は中学時代、ブラスバンド部に所属していましたが、近年OBの交流会があって、その会合に誘われ出ていたその席上で、「今度酒田に行く」という話をしたら、「U先生に会って来たらいい」と言われ、当時、指揮をし指導してくださった音楽教師の連絡先を教えてもらったのです。祈りをささげ54年ぶりに電話したところ、主日の礼拝に来てくださいました。礼拝後、教会の方々に恩師を紹介したところ、酒田キリスト教会は百名ぐらいの人が集まる大きな教会ですが、恩師の知り合いの方が3名おりました。一人は教え子、もう一人は同じ中学校で教師をしていた同僚、そして3人目の人は、退任後、指導している合唱団の団員でした。礼拝後、恩師は昼食会にも残り、この3人に囲まれて食事を共にしました。礼拝の中で歌われた聖歌がとても良かったと言って、その日、新聖歌を購入して帰られました。今後、その3方との関わりの中で教会につながり、救いの恵みにあずかっていただきたいと祈りつづけています。
私の祖母が亡くなり久しいのですが、生前、帰郷すれば父の実家に立ち寄り、祖母に聖書の御言葉を語って、手を握り祈りました。「今日の聖書の言葉を聞いて、どんなことを感じたか」と問うと、祖母は「おまえは小さい時、こうだった」と、全く関係のない話にそらされて、がっかりしたものでした。ある時、帰りがけに伯父から、「聖書の話、良かったよ」と言われたことがありました。祖母は耳が遠かったために、耳元で大きな声で話していましたが、少し離れたところで新聞を読んでいた伯父が、私の話をよく聞いていてくれたのです。その後、星野富弘氏のカレンダーを毎年送り、楽しみに受け取ってくれていました。一心に伝道をしていると、思いがけないところからキリストを求める人が起こされるものではないでしょうか。今の時を生かして福音を語り伝えてゆきたい。
[奥羽聖会]1/11(日)
会場:オンライン配信
講師:千代崎備道牧師
[千葉教区賛美集会]1/12(月・祝)
会場:勝田台教会 講師:篠崎和牧師
[東京新年聖会]1/12(月・祝)
会場:東京中央教会(オンライン配信あり)
講師:佐藤守彰牧師
[三多摩教区新年聖会]1/11(日)
会場凍京聖書学院チャペル(YouTube配信あり)
講師:宮崎誉牧師
[神奈川教区新年聖会]]1/12(月・祝)
会場:横浜教会
講師:午前安井聖牧師/午後中道由子牧師
[静岡教区新年聖会]1/12(月・祝)
会場:静岡梅屋町教会 講師:佐藤信人牧師
[近畿教区新年聖会]1/12(月・祝)
会場:豊中泉教会(対面・オンライン)
講師:中西雅裕牧師
李俊員牧師(加古川恵協力宣教師)
[四国教区新年聖会]1/12(月・祝)
会場:今治旭方教会(Zoom配信あり)
講師:渡辺興吉牧師
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