「日本ホーリネス教団の信仰告白」

教団第34回総会制定
教団第57回総会一部改正

前文

 
この信仰告白に盛られる内容は、日本ホーリネス教団教憲(前文)、教団規則第3条、教規第4条に即し、かつ『東洋宣教会(OMSI)の信条』(1982年制定)の内容とも関連するもので、中田重治らによって宣教が開始された1901年以来の信仰に立ち、歴史的曲折を経つつも、1949年の教団創立時に再確認した信仰内容を表現するものである。

 
東洋宣教会(OMSI)…現在はOMS(ワン・ミッション・ソサエティ)と名称を変更しております。
 

本文

 
1.聖書

旧新約聖書六十六巻は、神の霊感を受けて書かれた誤りのない神の言であり、キリストを啓示し、福音の真理を示すものである。聖書はわたしたちの信仰と生活の規準であり、教会の唯一の正典である。

2.三位一体

唯一の神は、父と子と聖霊の三位格を持つ三位一体の神であり、その本質において同一である。

3.父である神

父である神は、永遠者であり無限の力と知恵といつくしみを持つ方である。この方は、見えるものと見えないものとの創造者であり、またその保持者である。

4.子である神

御子は真の神であり、真の人である。この方はわたしたちを罪から贖うために、十字架にかかってくださった。御子は死より栄光のからだをもって復活し、永遠の命の保証となられた。この御子、すなわち天に昇られた主は、父から受けた聖霊を注ぎ、ご自身を教会の頭として与え、わたしたちのためにとりなしておられる。この主は栄光のうちに再び来られる。

5.聖霊である神

父と子から出る聖霊は、キリストを証しし、全ての真理に導く。教会に賜物として与えられたこの方は、世の人に罪を認めさせ、次いで新生と聖化の恵みに導き、実を結ばせ、奉仕のためにさまざまな賜物を与えられる。聖霊は神の造られた世界に対して、ひきつづき働いておられ、全宇宙のあがないの完成をめざしておられる。

6.救い

イエス・キリストの贖いを信じる者は、信仰によって義とされ、神との和解を得、神の子とされる。義とされた者は、さらに聖霊の満たしにより、完全な聖化が与えられ、再臨の時に栄化の恵みにあずかる。

7.教会

使徒的な公同の教会は、キリストのからだであって、神によって召されて、イエス・キリストを救い主として告白し、礼拝する者たちの交わりの共同体である。教会は神の言を宣べ伝え、主イエス・キリストの制定による礼典、すなわち、洗礼と聖餐を執り行う。わたしたちの教会の特別な使命は、新生、聖化、神癒、再臨の四重の福音を全世界に宣べ伝え、この世界のあがないの完成のために奉仕することにある。

8.終末

イエス・キリストが再臨する時、キリストにある死者は復活し、生きている聖徒は栄化され、神の国が完成する。

わたしたちはこのように信じ、歴代の聖徒とともに使徒信条を告白する。

使徒信条

我は天地の造り主、全能の父なる神を信ず。我はその独り子、我らの主、イエス・キリストを信ず。主は聖霊によりてやどり、おとめマリアより生まれ、ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、十字架につけられ、死にて葬られ、陰府にくだり、三日目に死人の内よりよみがえり、天にのぼり、全能の父なる神の右に座したまえり。かしこよりきたりて生ける者と死にたる者とを審きたまわん。我は聖霊を信ず。聖なる公同の教会、聖徒の交わり、罪のゆるし、からだのよみがえり、とこしえの命を信ず。アーメン。