(2014年6月「りばいばる」奉仕局だより)

「奉仕局って何をしてる?」

             奉仕局長 内藤達朗
 
 奉仕局って何をしているのでしょう?全体を紹介してみましょう。こんなに沢山のことをしています。

1、牧師先生(ご家族)に元気で働いていただくための福利厚生
 
 「一時金」として「結婚祝い、出産祝い、お子様の入学祝、敬老祝い、負傷疾病見舞、災害見舞、弔慰金、餞別などを支給させていただいています。
また、「援助金」として、奨学金、遺族扶助金・遺族手当、高額医療費援助、療養費の一時立替、健康診断受診費援助、退職教師の住宅費援助、退職教師の転居費援助、その他、牧師館や牧師の安全のために援助してきました(現在、停止しているものもあります)。
それに一番の目的である、隠退された先生方の生活のために年金として「謝恩金」の支給をさせていただいています。十分ではありませんが、毎月支給させていただいています。これは現役の牧師給額には関係なく、公平に支給されるものです。
これらの福利厚生は、一切を主に捧げて、生涯、主と教会のために仕えている牧師と、その子どもさんたちのために用いさせていただいています。このための財源は、教会からの「教会厚生費」と「牧師厚生費」と、献金として「謝恩デー献金」と「特別賛助金」です。その他、運用による利子収入です。

2、牧師の退職金制度
 
 牧師先生が退職した時、または召天された時の退職金の支給をしています。退職金と言いましても、この世の退職金とは比べられないほど少ないものですが、退職後の生活環境を整える助けとなります。この退職金も現役の牧師給とは関係なく、奉職年限には寄りますが、公平に支給されます。そのためには、教会でご納入くださる「牧師退職積立金」が滞りなく納められていることが必要です。

3、教団墓地
 
 日本ホーリネス教団には東京の八王子の東京霊園に教団墓地があります。当教団に所属する教職と信徒のために墓地を備えています。近年、墓地の収容能力が限界近くなっています。できますれば、今後、教会墓地や納骨堂の設置を計画または検討いただけますようお願いします。教団では毎年二回、合同記念会を東京霊園で実施しています。この記念会は、様々な教会の皆様が会する幸いな場ともなっています。

4、社会の癒しと奉仕活動
 
 構造改革により厚生局から奉仕局と改名されてから、奉仕局の名の通り、奉仕局は「社会に仕える教会としての神学と理念の構築を図る」ため、学びと研鑽をつみ、セミナーを実施してきました。教会が、信徒一人ひとりがその働きの中でどのように社会に仕えるかを考え、それに取り組んでいる教会や信徒の方々の様子を伺ってきました。医療の現場、福祉の現場でどのように仕えることが必要かを考えてきました。クリスチャン一人ひとりが遣わされている職場、家庭、様々な社会の環境で、主の錬達した働き人になることが必要です。これからもセミナー等で研鑚、啓発をしてまいります。

5、緊急支援対策室
 
 その一環としての緊急支援対策室は、これまで様々な災害に関して初動の調査・支援活動に実際にかかわってきました。また、災害支援について研鑚し、訓練し、マニュアルを作成し、各教区の育成、ボランティアの育成などに関わってきました。各教会が社会に仕えるため今後の災害に関して十分な準備ができることを願っています。

これらが奉仕局の働きです。